ワードプレス(WordPress)とは、一言で言えば「画像と文章を登録するだけで、素人でも感覚的な操作でWebサイトを更新できる便利なソフト」のことです。
このようなソフトは「CMS(コンテンツ管理システム)」と呼ばれますが、WordPressはその一種です。
CMSは有料のものもありますが、WordPressは無料で公開されているため、日本を含め世界中で人気で幅広く使われています。
Webサイトのレイアウト・デザインや記事更新が簡単にできるその仕組みのおかげで、HTML/CSSやPHPの知識がない人でもサイト作成・運営ができるようになっています。
要するに、「素人でもWebサイトが作れる便利なソフト」なんです。
WordPressとは?人気な3つの理由
WordPressが人気な理由は下の3つです。
- 無料
- 簡単
- 拡張性
WordPressが人気な理由としてよく「オープンソース」のソフトだから、つまり公開され誰でも無料で利用できるからということが挙げられます。
無料で使い続けられるのは、世界中の開発者たちがボランティアでソフトのアップデートをし続けてくれているからです。
ですが、WordPressが人気な主な理由は簡単だからで、それは下図のようなデザインとコンテンツのデータ管理を別々に行う仕組みのおかげなんです。
WordPressはこの仕組みにより、Webサイトのデザインを一括で管理し、コンテンツに反映できるんです。
記事を更新すれば作成済みのデザインが自動で適用されます。
デザイン変更しても記事の修正は不要。逆に記事を更新してもデザインはそのまま。
記事の更新が楽なので、とくに更新頻度の高いブログにはうってつけというわけです。
テーマ(テンプレート)を使って、ボタン1つでデザインの着せ替えができる。
サイト作成が簡単にできるこういった仕組みが人気の主な理由です。
さらに、新たな機能を追加できる「プラグイン」も種類が豊富で、拡張性が高いことも人気の高い理由の1つです。
「無料」しかも「簡単」。これが、WordPressが人気な理由です。
初心者にやさしい!9つの機能
ここでは、WordPressが初心者でも使いやすいと言われる9つの点についてざっくり取り上げます。
1. 簡単に使い始められる
レンタルサーバーによっては「WordPress簡単インストール」という機能があるため、サービス申し込みと同時に簡単に始められます。
2. オリジナルURLでサイトが作れる
無料ブログでは、そのサイトのURLが入ってしまいますが、WordPressなら自分だけのURLを持つことができます。
サイト名をURLに入れれば覚えてもらいやすくなりますし、サイトへの信頼感アップも期待できます。
URLを変えずにサーバーの引っ越しをすることもできます。
3. サイトデザインを簡単に変えられる「テーマ」
WordPressでは、豊富でおしゃれなテンプレートの中から好きなものを選んで、服の着せ替えをするかのように簡単にサイト全体に共通するデザインや表示内容を変更できます。
また、デザインだけでなくWordPress本体にはない追加機能を追加できるものもあります。
WordPressでは、これを「テーマ」と呼びます。
言わばレイアウトやデザインといった外観と追加機能のセットのようなものです。
無料のものと有料のものがありますが、有料テーマの方がデザイン性が高く、思わず欲しくなる追加機能が多くあります。
4. 記事編集画面「ブロックエディタ」
ブロックを組み立てるような感覚でコンテンツを作ることができます。
ワードソフトのような感覚で見出しなどの装飾がボタン1つでできるので、やることは主に「文字の入力」と「画像の貼り付け」だけです。
後はWordPressが自動的にHTMLに変換し、書き出してくれます。
5. プレビュー機能
コンテンツの出来具合をプレビューで確認しながら作業できます。
「デスクトップ」「タブレット」「モバイル」の3種類のプレビューをチェックできるので便利です。
6 自動でレスポンシブ対応
サイトを見る人が使っているのがPCであれ、スマホであれ、自動的にその画面サイズに合わせた表示になる「レスポンシブ」に対応しています。
本来はPC用・タブレット用・スマホ用のページを1つずつ作らないといけないのですが、WordPressは1ページですべて対応してくれます。
7. 新たな機能を追加できる「プラグイン」
「プラグイン」は、WordPress本体やテーマにはない機能を追加できるツールです。
スマホのアプリのようなものです。
下のような機能を追加できるプラグインを無料で使うことができます。
- サイトマップ自動作成
- お問い合わせフォーム
- バックアップ
- スパム防止
- サイト速度の最適化
- アクセス解析
- ソーシャルメディアとの連携
8. シンプルで使いやすい管理画面
作成したたくさんの記事と画像は一覧で表示され、簡単にいつでも編集・公開・削除ができます。
インストールしたプラグインも一覧が表示され、スマホのアプリのように簡単にインストール・削除ができます。
記事ごとに付けられたコメントも管理画面から承認・非承認したり、スパムコメントとして削除したりできます。
9. SEO対策がやりやすい
検索エンジン最適化(SEO)とは、検索結果で上位表示させるための対策のことです。
Glooleの検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイドにはおすすめのSEO対策が説明されていますが、WordPressはそこに書かれている多くのことがやりやすいようになっています。
WordPressでできるSEO対策例 | 効果 |
カテゴリー・サイトマップ・パンくずリスト | サイトの構造化・回遊率&滞在時間アップ・ユーザビリティ向上 |
titleタグ・メタディスクリプション(記事の説明文) | 検索結果に表示される。読みたくなるような説明文でクリック率UP |
関連記事・最新記事 | 内部リンクの強化・回遊率&滞在時間アップ・ユーザビリティ向上 |
画像にaltタグ(説明文)を設置 | 画像の検索結果表示 |
「noindex」「canonical」 | 他のコンテンツと重複の多い記事を検索結果で非表示にできる |
テーマの中には、こうしたSEO対策ができる機能を追加できるものもあります。
総括的なSEO対策ができる無料プラグインもありますが、表示速度が落ちたりセキュリティの問題があったりします。
なので、こうしたSEO対策ができる有料テーマを使うのがおすすめです。
超!初心者でも簡単にサイトが作れる?
WordPressは「画像と文章を用意すれば、素人でも感覚的な操作でWebサイトが作れる便利なソフト」と言われています。
わたしは超!初心者からスタートしましたが、それでも最初は「まったく訳が分からん!難しい!」って感じました。
YouTubeなどで学びながら、最初の1ヶ月で100時間くらい作業して、やっとざっくりと使い方を覚えました。
無料ブログのように簡単ではないですが、プログラミングの難しい知識が何もない超!初心者でも、自分のサイトを作れることができるようになれます。